世界大百科事典(旧版)内の無限次元の言及
【次元】より
…以下これを続けて,点集合Sがn次元であるとは,Sはn-1次元以下ではなくて,Sの各点に対し,それを囲む領域でその境界とSの交わりがn-1次元であるものがいくらでも小さくとれるときであると定義する。現象空間における図形の次元は3以下であるが,数学で考える抽象空間(位相空間)では3より大きい次元をもつ点集合,さらには無限次元の点集合がいくらでも存在する。例えばn個の実数の組(x1,x2,……,xn)を点とし,2点(x1,x2,……,xn),(y1,y2,……,yn)の間の距離が,で与えられる空間の次元はnであり,この空間の中で条件x12+x22+……+xn2=r2(rは正の定数)を満たす点(x1,x2,……,xn)全体のつくる集合の次元はn-1である。…
※「無限次元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」