熾天使(読み)してんし

世界大百科事典(旧版)内の熾天使の言及

【ケルビム】より

…旧約聖書に登場する存在で,〈智天使〉と訳される。アダムとイブが追放されたのちの楽園(エデン)を守った(《創世記》3:24)。預言者エゼキエルの幻には,人間,獅子,牡牛,鷲の4個の顔と4枚の翼をもち,黄金の眼がしるされた自転する4個の車輪をもった姿で現れた(《エゼキエル書》10)。また預言者イザヤが幻にみたセラピムSeraphim(熾(し)天使)も6枚の翼をもち,そのうちの2枚で顔を,2枚で足をおおい,残りの2枚で飛びかけつつ神の玉座を守護するものであった(《イザヤ書》6)。…

※「熾天使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android