世界大百科事典(旧版)内の父子関係の言及
【親子】より
… 今日の社会では,受胎から出生に至る自然のしくみを前提とするかぎり,自然的な親子関係と社会的な親子関係とは通常は一致する。また,今日の血縁に関する遺伝学上の観点からは,父子関係も母子関係と同一に考えられている。しかし,近時,少なくとも自然的な父子関係も,それぞれの社会における親子関係決定に関する規範によって社会的に決定されると主張し,父子間の血のつながりを当然視することに疑義をもつ説(フォックスR.Foxなど)も現れている。…
【祖先崇拝】より
…一般に〈先祖〉と〈子孫〉の関係は,両者が一定の系譜関係で結ばれているときにのみ成立する。両者を結ぶ系譜関係は単系出自原理に基づく場合が多く,父系社会では父系出自patrilineal descentまたは父子関係patri‐filiationの原理が支配する。ただし,ここで重要なのはあくまでも系譜関係であって,実際の血縁(生物学的)関係ではない。…
※「父子関係」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」