世界大百科事典(旧版)内の特別権限法の言及
【北アイルランド】より
…カトリック系住民を背景にもつIRAは,北アイルランドの存在自体を否定し,アイルランド全島のイギリスからの分離,独立共和国化を進めようとする。これに対し政府は1922年特別権限法を制定し,IRA容疑者の予防拘禁などの権限を内相に与えた。さらに,選挙区の徹底したゲリマンダリング(ゲリマンダー)と地方税納付額による選挙資格の制限,会社への投票権付与(実際には社長の二重投票権)などによりプロテスタント系の地方議員の当選を確実にし,政策面でも公営住宅への入居などでプロテスタント系を優遇した。…
※「特別権限法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」