世界大百科事典(旧版)内の特徴抽出機能の言及
【感覚】より
…皮質ニューロンの受容野は,ON領域とOFF領域がはっきりわかるもの(単純型)ばかりでなく,これらの領域がはっきりしない複雑型,さらに受容野の両端に抑制帯がある超複雑型が区別される。いずれにしても皮質ニューロンは,自分の受容野の性質に従って,特定の条件に合う刺激を選択する性質をもっている(これを特徴抽出機能という)。視覚野が行ったこのような分析結果は,さらに高位の皮質中枢(連合野)に転送され,視覚情報の異なった側面についての分析と統合が異なった部位でなされている(分業体制)らしいことが,最近の研究により明らかになりつつある。…
【視覚】より
…図形が示されたときにある細胞が反応すれば,その細胞が好んで反応する特徴がその図形に含まれていることを意味する。だから細胞は図形の特徴をとり出す特徴フィルターの働きをもつ(これを特徴抽出機能という)といえる。視覚中枢では図形は特徴の集りとして認知される。…
※「特徴抽出機能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」