世界大百科事典(旧版)内の特発性神経痛の言及
【神経痛】より
…すなわち,(1)痛みは当該神経の支配領域に生じ,その神経走行に沿った圧痛がある,(2)痛みは発作性,反復性であり,激烈であるが持続時間は短い,(3)痛み発作を誘発する引金部位trigger zoneのみられることがある,(4)間欠期には症状は消失している,(5)他覚的に異常所見が認められないことが多い,(6)病理学的異常所見を伴わない,などである。 これらの診断基準をすべて満足する原因不明の特発性神経痛が狭義の神経痛で,三叉(さんさ)神経痛,舌咽神経痛などが知られている。これに対して,外傷,圧迫,炎症,感染,中毒,代謝障害など明らかな原因によって生ずる場合は,症候性神経痛と呼ばれ,日常,神経痛といわれる場合は,この症候性のことが多い。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」