世界大百科事典(旧版)内の犯罪者処遇の言及
【行刑】より
…矯正には,保護処分である少年院処遇なども含まれ(少年矯正),おおむね施設内処遇として,社会内処遇たる保護観察を中心とする(更生)保護と対比される。矯正と保護の上位概念として犯罪者処遇があり,改善矯正・社会復帰の点から,施設拘禁の限界・弊害・背理性がいわれ,通常の社会生活を送らせつつカウンセリング等のソーシャルワークによって犯罪者の改善を目指す社会内処遇が強調される(〈施設内処遇から社会内処遇へ〉)。以上のような伝統的な理解に対してまず,自由刑の執行方法としても,昼間は施設から出て通常の職場で働く外部通勤や,1週間分の刑期を週末拘禁ですませることなどが認められると,自由刑を施設拘禁に限定することは不自然となる。…
※「犯罪者処遇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」