狂歌四天王(読み)きょうかしてんのう

世界大百科事典(旧版)内の狂歌四天王の言及

【石川雅望】より

…その著《源註余滴》《雅言集覧(がげんしゆうらん)》は国語学史上評価が高い。狂歌師としても著名で頭光,鹿都部真顔(しかつべのまがお),銭屋金埒(ぜにやのきんらつ)とともに狂歌四天王の一人として勢力を張る。《自讃狂歌集》《万代狂歌集》など多くの狂歌集を編んだ。…

【狂歌】より

唐衣橘洲(からごろもきつしゆう),四方赤良(よものあから),朱楽菅江(あけらかんこう),元木網(もとのもくあみ),平秩東作(へずつとうさく),智恵内子(ちえのないし)らはその錚々たる者で,豊かな趣味教養と軽妙洒脱な機知とを併せもつ人々である。これに次ぐ江戸狂歌の第二世代として宿屋飯盛,鹿都部真顔(しかつべのまがお),頭光(つぶりひかる),馬場金埒の狂歌四天王があり,なかでも天明調の純正狂歌を主張する飯盛と,優美高尚な狂歌を主張して〈俳諧歌〉と称した真顔は,文政(1818‐30)に至るまで長くライバルとして活躍した。文政以後は芍薬亭長根,文々舎蟹子丸らが活躍した。…

【鹿都部真顔】より

…狂歌は四方赤良(よものあから)(大田南畝)に師事して判者を譲られ,四方側の領袖となる。狂歌四天王の一人。天明狂歌の第二世代として宿屋飯盛(石川雅望)と双璧をなすが,純粋天明調を首唱する飯盛に対し,狂歌を優美高尚なものにしようとして俳諧歌と呼んだ。…

【頭光】より

…四方連とも本町連とも記され,のち伯楽連の中心人物。天明狂歌四天王の一人。編著は《狂歌上段集》《晴天闘歌集》など。…

【馬場金埒】より

…江戸数寄屋橋外数寄屋町2丁目の両替商。天明狂歌四天王の一人。はじめ元木網(もとのもくあみ)の落栗連(おちぐりれん)に属し,のち鹿都部真顔(しかつべのまがお)とスキヤ連を結ぶ。…

※「狂歌四天王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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