世界大百科事典(旧版)内の献物叙位の言及
【外位】より
…郡司・軍毅(ぐんき)など,地方豪族や農民が採用される官職の人々に授けられ,また蝦夷・隼人の有功者も対象にされた。そして722年(養老6)には,陸奥鎮所へ私穀を献進した地方豪族らに外従五位下などを授けたが,その後,この献物叙位は大仏造営期,西大寺造営期に活用された。また728年(神亀5)には,内・外五位の処遇が位田,位禄を半減されるなど,実質的に区別され,中央の官人でも一部は外従五位下をへて内位に進むコースが設けられて,外五位の機能が拡大されたが,平安中期になると外位の授与はまれになっていった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」