献陵(読み)けんりょう

世界大百科事典(旧版)内の献陵の言及

【石人石獣】より

… 唐代になると石人石獣は,墓を悪霊から守る意味よりも帝王の威厳を誇示するものへと変化し,珍獣や服属した諸国の王の群像を加えるようになる。高祖李淵の献陵では石犀・石虎を左右に配し,これに神道石柱,石碑を加えるにとどまるが,それ以降になるとしだいに豪華さを加える。高宗の乾陵では神道の南から,神道石柱,石馬,朱雀,石人(武官),蕃像(服属の諸国王の像),石碑,獅子の順に並べるのであるが,石馬は3対,石人は10対,蕃像は60体と著しく数量を増している。…

【陵墓】より


[唐~清]
 唐の陵墓は最後の昭宗和陵を除く18陵がすべて渭水の北にあり,関中十八陵と称する。初代高祖献陵は平地に築かれ高さ約15m,一辺100m前後の方錐形であるが,太宗昭陵は墳丘を築かず九嵕山(きゆうそうざん)の山腹に墓坑をうがち山上陵とし,唐代帝陵の制とした。高宗と則天武后の乾陵では山をめぐって牆壁が築かれ,四方に門があり石獅子がおかれた。…

※「献陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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