世界大百科事典(旧版)内の玉京山の言及
【モモ(桃)】より
…その門に神荼(しんと)・鬱塁(うつるい)の二神がいて悪鬼の侵入を防ぐが,それが上述の門口に桃の人形を懸ける風習の起源になったと説明される。また初期の道教経典に,天地の中央の玉京山に高さ390万億里の桃の木が生えるとあるのも,世界樹としての桃である。世界樹は宇宙の軸として現世と超越的な世界とを結ぶ機能をもつが,陶潜(淵明)〈桃花源記〉に,桃の咲き乱れる中を通って別天地(桃源郷)を訪れたとあるのも,桃が異世界との通路となるという神話的な思考を反映したものであろう。…
※「玉京山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」