世界大百科事典(旧版)内の玉川子盧同の言及
【煎茶道】より
…しかし彼の売茶活動は,単なる街頭の茶売りというものではなく,新しい茶道の提唱でもあった。しかもその精神的な背景としては,《売茶翁偈語(げご)》の自題に〈盧同正流〉と書いているように,陸羽とともに喫茶を愛好したことで知られる唐代の詩人,玉川子盧同(ぎよくせんしろどう)の世界が考えられる。つまり盧同の〈茶歌〉の詩に示された仙境こそが,また彼の煎茶が究極的に求めようとする精神的世界でもあった。…
※「玉川子盧同」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」