世界大百科事典(旧版)内の王の病の言及
【結核】より
…ボッティチェリがしばしばモデルとしたフィレンツェの美女シモネッタ・ベスプッチは,肺結核のため16歳で落命した。近世初期の絶対君主たちが行ったローヤル・タッチ(王の触手療法)の対象となった〈王の病〉は瘰癧つまり結核性頸部リンパ節炎であった。ナポレオンも左肺に空洞があったといわれ,近世ヨーロッパでは結核は上流社会の人々の間にまんえんしていた。…
※「王の病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」