世界大百科事典(旧版)内の王の24人の弦楽合奏隊の言及
【バイオリン】より
…しかし,劇場音楽の発展,ルネサンス時代の合奏中心の器楽からバロック時代以降の独奏の重視という音楽的嗜好の変化,そしてクレモナを中心とする楽器製作技術の飛躍的発達に伴って,表現力に富んだバイオリンは1600年以降急速に重要度を増し,鍵盤楽器とともに,バロックの器楽形式の確立に主要な役割を担うことになる。 フランスでは早くからバイオリンが宮廷で使われ,アンリ4世の時代に有名な〈王の24人の弦楽合奏隊〉が組織された。しかし,これはもっぱら合奏を主としており,独奏的な奏法を発展させるにはいたらなかった。…
※「王の24人の弦楽合奏隊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」