王会(読み)おうかい

世界大百科事典(旧版)内の王会の言及

【クリア・レギス】より

…ラテン語で〈国王の会議〉を意味し,中世封建王政の下において,国王が封建諸侯を招いて開催した〈王会〉。カロリング時代の〈諸侯会議Placitum〉を継承したもので,カペー王朝のフランスとプランタジネット朝のイングランドに受け継がれた。…

【弾劾】より

…広く立法部における刑事訴追手続を指すが,また,一定の公職にある者の非行に対しその責任を問い,司法上の刑事罰を科すこととは別に,議会の決議や特別な裁判所の裁判によりその者の地位や公職就任の資格を剝奪することを指す。 弾劾の制度は,中世のイギリスにおける王会(クリア・レギス)が有した絶対的司法機能に起源を発し,14世紀にその機能を受け継いだ議会で,下院が訴追し上院が裁判するという手続として形成された。一般私人も対象としたが,それは,とくに議会による政府の監督機能を発揮することを目的とし,国王の大臣や高級官吏の非行について刑罰を科しその者を罷免させる手段として用いられた。…

※「王会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android