世界大百科事典(旧版)内の珠光小茄子の言及
【茶入】より
… このように多数の形に分類され,呼名が付されていたということは,茶入がいかに珍重,愛玩されていたかを物語っている。これが茶の湯の成立とともに,まず所有者の名が冠せられ,〈珠光小茄子〉のごとくに一個の存在となり,転伝して名物となっていく。この名品化が成立した段階で,織田信長の茶の湯政道によって,名物狩が行われ,名物茶入は茶器の王座を占めることになり,茶入(小壺)1個が1国の領地と比肩されるような,地位を誇示する象徴となった。…
※「珠光小茄子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」