世界大百科事典(旧版)内の理想都市の言及
【都市計画】より
…ルネサンス期になると商業の発達が著しく,パリ,フィレンツェ,ベネチアなどの都市の人口が増加し,中世の都市の改造が行われはじめた。16~17世紀にかけて,デューラー,スカモッツィなどの理想都市の提案があった。これらは支配階級の権威と防衛とを重視し,都市の形は多角形または星形をとり,市街地は幾何学的な街路パターンをもち,主要な場所には広場が配置されている。…
【フィラレーテ】より
…スフォルツァ城の塔門,大病院オスペダーレ・マッジョーレ,ベルガモ大聖堂(19世紀に全面改修)等の作品がある。全25書からなる《建築論》では,対話体の物語にそって架空の理想都市スフォルツィンダSforzindaの建設,架空の《黄金の書》にもとづく古代都市プルシアポリスPlusiapolisの様子,作図法と色彩論が語られ,王宮,城塞,集中式教会堂など多様な設計例が紹介される。それらの作例には北イタリアのロマネスク,ビザンティン様式の影響が残り,実施作オスペダーレ・マッジョーレとも共通する折衷的な古典主義は,写稿を通じて独特の理想都市平面とともにスペイン,フランス,東欧,北欧にまで広く知られた。…
※「理想都市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」