世界大百科事典(旧版)内の理論的合理性の言及
【合理性】より
…それに対して,近代の資本主義における経済活動や官僚制機構における業務においては,目的内容の価値自体は問題にされず,もっぱら手段の効率性が一般に合理性の基準となっている。 歴史的に見れば,知識としての理論的合理性の萌芽は古代の各文明圏に見られたし,ギリシアにおいてすでに開花していたといえる。しかしそれを実践に応用し,技術を通じて自然を支配しようとする実践的合理性は,近代の西欧に固有のものであって,この意味での合理性は〈進歩〉の観念と結びついて〈近代化〉の指標となる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」