りゅうきゅうそうぐん
琉球層群
Ryukyu Group
琉球諸島に発達する中~上部更新統。矢部長克ほか(1930)の琉球石灰岩にほぼ相当。下位の島尻層群と不整合で接する場合は,上位にかけて石灰質となる砂質堆積物(ときには砂質泥岩が最下部に発達)を経て礁性石灰岩に変わることが多い。この砂質部を知念砂岩という。しばしば海岸段丘面をつくり,高位面ほど古い年代値を示す。更新世の間氷期における海水準上昇時に堆積を繰り返したとのモデルも提案されたが,地殻変動による影響もあって実証されていない。本層群の最古の年代は不明。沖縄本島中・北部に分布する国頭くにがみ礫層は,石炭岩堆積時の河成堆積物として広義の本層群に含める。 参考文献:氏家宏(1996) 日本の自然『南の島々』,岩波書店
執筆者:氏家 宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の琉球層群の言及
【琉球石灰岩】より
…台湾屛東(ピントン)県琉球嶼を模式地に矢部長克,半沢正四郎により命名され(1930),当初は第三紀鮮新世とされたが,層序区分とともに微化石年代や放射年代(イシサンゴ化石)の研究が進むにつれ,台湾の一部を除き,すべて更新世であることがわかった。主体の石灰岩のほかに,礫(れき),砂,泥などの卓越する部分もあり,全体を琉球層群と改称されるようになったが,石灰岩が多い場合は島ごとに独立の地層名を与える代りに,琉球石灰岩の名で一括して取り扱う場合が多い。一般に地表の隆起サンゴ礁や海面下の沈水サンゴ礁として段丘地形をつくる。…
※「琉球層群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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