世界大百科事典(旧版)内の琉球層群の言及
【琉球石灰岩】より
…台湾屛東(ピントン)県琉球嶼を模式地に矢部長克,半沢正四郎により命名され(1930),当初は第三紀鮮新世とされたが,層序区分とともに微化石年代や放射年代(イシサンゴ化石)の研究が進むにつれ,台湾の一部を除き,すべて更新世であることがわかった。主体の石灰岩のほかに,礫(れき),砂,泥などの卓越する部分もあり,全体を琉球層群と改称されるようになったが,石灰岩が多い場合は島ごとに独立の地層名を与える代りに,琉球石灰岩の名で一括して取り扱う場合が多い。一般に地表の隆起サンゴ礁や海面下の沈水サンゴ礁として段丘地形をつくる。…
※「琉球層群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」