生体模倣有機化学(読み)せいたいもほうゆうきかがく

世界大百科事典(旧版)内の生体模倣有機化学の言及

【有機化学】より

…福井謙一のフロンティア軌道理論(1952),ウッドワードRobert Burns Woodward(1917‐79)とホフマンRoald Hoffman(1937‐ )の軌道対称則(1965)などは,有機合成にも応用できる実際的な理論として大いに利用された。 20世紀の最後の四半世紀において,有機化学は反応の立体制御を実現しながら進める有機合成化学と,生体の複雑な機能の一部を実験室で再現しようという生体模倣有機化学biomimetic organic chemistryの2分野に著しい発展がみられている。前者の分野では,ウッドワード,エッシェンモーザーA.Eschenmoser(1925‐ )らのビタミンB12の全合成(1972)以後にも多くのすぐれた合成的研究がなされている。…

※「生体模倣有機化学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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