世界大百科事典(旧版)内の生命の進化の言及
【化学進化】より
…ただし各研究者が用いている異なる反応混合物やエネルギー源(加熱,放電その他)のうち,どれが実際の経過を反映するのか,または各種の場合が並行して生じたのかは,判別が容易でない。 生命の進化の最初の段階としての化学進化という考えは,20世紀初頭に現れはじめ,A.I.オパーリン(1924,1936)やJ.B.S.ホールデン(1929)により確立された。最初のシミュレーション実験はミラーS.L.Miller(1953)によるもので,彼は始原状態における大気の組成を推定し,それに相当するメタン,水素,アンモニア,水蒸気の混合ガスを入れたフラスコ内で火花放電をさせ,簡単なアミノ酸をつくりだすことに成功した。…
※「生命の進化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」