世界大百科事典(旧版)内の生物・毒素兵器禁止条約の言及
【生物兵器】より
…国際連盟の軍縮会議ではこの戦争方法の準備禁止に関する条文案も作成されたが,軍縮会議の失敗のため水泡に帰した。第2次大戦後,生物兵器の飛躍的発達に直面して69年,国連事務総長報告書〈化学・細菌(生物)兵器とその使用の影響〉はこれらの兵器の人類にとっての潜在的危険を指摘し,国連総会は72年に生物(細菌)・毒素兵器禁止条約を採択した。この条約は,平和目的のために正当化することのできない種類と量の微生物剤その他の生物剤または毒素,さらにそれらの使用のための兵器,装置または運搬手段の開発,生産,貯蔵等の禁止を締約国に義務づけている。…
※「生物・毒素兵器禁止条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」