世界大百科事典(旧版)内の生物学的偽陽性の言及
【梅毒】より
…牛の心臓の脂質であるカルジオリピンを抗原とする方法(脂質抗原法,STSともいう)にはガラス板法,RPR法,凝集法,緒方法など,梅毒トレポネマを抗原とする方法にはTPHA法,FTA‐ABS法がある。カルジオリピン抗原法では梅毒感染以外の場合,すなわち全身性エリテマトーデスなど膠原(こうげん)病や水痘,麻疹などのウイルス感染症などのさいは陽性となる,いわゆる生物学的偽陽性biological false positive(BFP)を示すことがある。しかしTPHA法やFTA‐ABS法では陰性となるので,梅毒感染のさいに陽性となる血清反応と区別できる。…
※「生物学的偽陽性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」