生目八幡(読み)いきめはちまん

世界大百科事典(旧版)内の生目八幡の言及

【平景清】より

…近松門左衛門作《出世景清》,文耕堂・長谷川千四合作《壇浦兜軍記》をはじめ,景清物の多くは幸若舞《景清》をもとに,翻案・改作したものだが,作者未詳の《鎌倉袖日記》のように景清の娘の人丸をヒロインとした謡曲《景清》の翻案もある。 景清と盲目・盲人との結びつきは,景清が流された(または所領を与えられた)日向の宮崎に,景清をまつる生目(いきめ)八幡社があり,近世を通じて日向地方の盲僧の拠点になっていたことからもわかる。出羽の羽黒山には,かつて景清を開祖とする盲僧派があったといわれ,また〈隣の寝太郎〉型の昔話の一つに,寝太郎の先祖じつは悪七兵衛景清とするのも,〈景清を元祖とする盲人の一群〉があって,彼らが昔話の伝播にあずかったためといわれる。…

※「生目八幡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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