世界大百科事典(旧版)内の産業主義的社会進化論の言及
【社会科学】より
…功利主義が経済学の母体となったのは,それが個人主義的合理主義を根拠づけ,後者から〈経済人〉(ホモ・エコノミクス)思想が導出されたことによる。 他方,啓蒙主義的合理主義のフランス的伝統の中から生まれたコンドルセの《人間精神進歩史》は,さらに人間精神の進歩が神学的・形而上学的・実証的という3段階をたどるとするサン・シモンとコントの発展理論を生み出し,後者はイギリスに渡ってC.ダーウィンの生物進化論と合わさることにより,スペンサーの産業主義的社会進化論を導いた。サン・シモンからコントを経てスペンサーにいたるこの産業主義的社会進化論が,社会学の古典的形態にほかならない。…
※「産業主義的社会進化論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」