産業保健学(読み)さんぎょうほけんがく

世界大百科事典(旧版)内の産業保健学の言及

【産業衛生】より

…その過程で,具体的な活動の経験を蓄積し,しだいに予防的な考え方と方法を実際化し,これを体系化し,産業活動のあり方や実際の計画に対して衛生上の警告を発し,予防的な計画を提示する学問が育てられてきた。これが産業衛生学(産業保健学)である。 WHO(世界保健機関)とILO(国際労働機関)が合同して開催した職業保健合同委員会(1950)は,これまでの経験をまとめ,〈産業(職業)保健〉を〈あらゆる職業における労働者の最高度の肉体的,精神的ならびに社会的健康を維持増進し,作業条件にもとづく疾病を予防し,健康に危険な作業に就業させないように図り,労働者を生理的にも心理的にも適合した職業環境に配置して就業せしめること,約言すれば,労働を人に適合させ,各個人をその職務に適合させることである〉と定義した。…

※「産業保健学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」