世界大百科事典(旧版)内の産業空気調和の言及
【空気調和】より
…元来,空気調和は工場において製品の品質を均一に保つことを目的として利用されたものであり,本格的な空気調和機は20世紀初頭アメリカでブルックリンの印刷工場に設置されたのが最初とされている。
[空気調和の方法]
空気調和は在室者にとって快適な環境をつくろうとする快感空気調和と,その室内で扱われる物品やそれを加工する作業に適した状態を維持する産業空気調和に大別される。室の用途が異なれば当然それに適した室内状態も異なるが,そのままほうっておいたら暑くなってしまう室には温度の低い空気を,寒くなってしまう室には温度の高い空気を送って室温を目標値に保つことができ,湿度が目標値を上回る場合は乾いた空気を,下回る場合は湿分の多い空気を,また塵埃やガスの濃度が許容値を超えるときには濃度の低い(清浄な)空気を送ればよい。…
※「産業空気調和」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」