世界大百科事典(旧版)内の産業金融の言及
【金融資本】より
…オーストリアのマルクス主義者R.ヒルファディングの《金融資本論》(1910)以来,経済学上の重要な概念になっている。すなわち,この時期には,株式会社組織をとる大規模な産業資本と銀行資本とが,産業金融(商業金融と対比的に用いられる)と呼ばれる特有の業務による融合関係のもとに,独占的な大企業または企業集団を形成し,それが支配的な資本として,経済動向を規定するほどの役割を果たすようになった。このような産業資本と銀行資本の融合した状態を金融資本という。…
※「産業金融」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」