世界大百科事典(旧版)内の産見舞の言及
【七夜】より
…関西以西ではこの日に産毛剃りをするところが多い。さらに七夜にカオミとかコヤミマイなどといって,麩とかかんぴょうなどを持って産見舞をする例もある。宮中や公卿の古記録によると,産養(うぶやしない)といって,出生の当日を初夜,3日目を三夜,5日目を五夜,7日目を七夜,9日目を九夜として饗饌(きようせん)を設け,生児の成長を祝ったが,のちには七夜のみを祝うようになった。…
【見舞】より
…火事や水害などの見舞はもっぱら経済的援助を旨とする。ただしかつての伝統的な村落生活などにおいては,見舞と呼ばれるものは必ずしも不幸なときのみなされたものではなく,葬式の際の通夜見舞・忌中見舞といった例に加えて,出産時の産見舞,家を新築する際の普請見舞,旅行者の家族への留守見舞,また農繁期の田植見舞や季節的な暑中見舞・寒中見舞など,なされる状況は多様であった。これを強いて概すれば,慶事を除く各種とり込みごとに際した訪問であり,祝いと呼ぶにははばかるような贈答を見舞と称する。…
※「産見舞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」