男衾三郎(読み)おぶすまさぶろう

世界大百科事典(旧版)内の男衾三郎の言及

【男衾三郎絵詞】より

…後半を欠く1巻が現存するのみで全体の構成はわからないが,観音の霊験譚としてまとめられた恋愛物の一種であったと想定される。物語は,武蔵国で都ぶりの生活を送る吉見二郎と,あえて醜女をめとって武芸のみに生きる男衾三郎という地方武士の兄弟の対比から始まる。観音の申し子である吉見の美しい娘(おそらく主人公)は,父の死後,許婚とも引き離され,男衾のもとで虐待される。…

※「男衾三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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