《番獅子》(読み)つがいしし

世界大百科事典(旧版)内の《番獅子》の言及

【石橋】より

…ただし,〈獅子物〉には,とくに地歌・箏曲・尺八・胡弓において,能とは無関係のものも多く,〈石橋物〉と〈獅子物〉とは区別される場合もある。地歌の《石橋》は,歌舞伎舞踊の《執着獅子》の源流である1738年(元文3)京都早雲座所演の所作事《番(つがい)獅子》から出たと思われるもので,芳沢金七・若村藤四郎作曲,初世瀬川路考(菊之丞)作詞とされる三下り芝居歌であるが,謡い物にも分類される。獅子【平野 健次】(3)歌舞伎舞踊の一系統に〈石橋物〉がある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」