異シナプス性促通(読み)いしなぷすせいそくつう

世界大百科事典(旧版)内の異シナプス性促通の言及

【シナプス】より

…前者は,シナプス活動によって流れるイオン電流の方向が等しいので,これらが加算された電流が流れる結果,大きな膜電位変化が起こるためであり,後者は,シナプス活動によって流れる電流の方向が相互に逆向きであるので相殺し合って,膜電位変化が減少することによるものである。 シナプス前で起こる相互作用には,シナプス前抑制presynaptic inhibitionとよばれる,興奮性シナプスが放出する伝達物質の量を減少させることによってシナプス伝達を抑制する現象と,シナプス前促通presynaptic facilitationとよばれ,興奮性シナプスが伝達物質を放出するのを増加させる現象があり,後者の例としては,ウミウシの神経節で見いだされた異シナプス性促通heterosynaptic facilitationが挙げられる。これらの作用は,シナプス前繊維末端に別のシナプスが形成される(synapse on synapse)ことで行われると考えられている。…

※「異シナプス性促通」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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