疫病送り(読み)えきびょうおくり

世界大百科事典内の疫病送りの言及

【捨子】より

…この習俗は厄など親の悪条件が子に移らぬようかりに親子の縁を切り子どもの健全な成育を願った呪的な儀礼であるが,また捨てられる子供はいずれも普通の子どもとは何かしら異なったスティグマ(聖痕)を負った者たちであった。記紀の創世神話にも伊弉諾(いざなき)尊・伊弉冉(いざなみ)尊二神の誤りの結果蛭子(ひるこ)が生まれて捨てられる記述があるが,かつては異常な出誕・成長が親や先祖の業報の表れと観念されたに違いなく,また子供をかりに捨てる際,赤い服を着せて箕(み)や桟俵(さんだわら)に乗せ捨てる方法は疫病送りの形式に類似している。つまり捨子とは,家の災いを取り除く一種の厄落しとしてその繁栄を保証する贖罪であったともいえる。…

※「疫病送り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android