世界大百科事典(旧版)内の疾病保険法の言及
【社会保険】より
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[沿革]
社会保険の歴史は,19世紀後半のドイツに始まる。1881年11月17日ウィルヘルム1世はいわゆるカイザー詔勅において3種類の社会保険の導入を予告し,83年ビスマルク政権のもとで世界で初めての社会保険立法である疾病保険法が成立した。これは工業,手工業,商業,内水航行船,特定のサービス業に働く一定所得以下の労働者を強制加入させ,労働者3分の2,事業主3分の1の割合で分担される賃金の最高6%までの拠出金(保険料)によってまかなわれるもので,無料の医療のほか,最高13週間まで最低賃金の50%の傷病手当金,分娩後最低4週間の出産手当金が支給され,家族への医療の給付は疾病金庫の任意給付とされた。…
※「疾病保険法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」