世界大百科事典(旧版)内の発煙弾の言及
【煙幕】より
…戦場で敵の視察を制限して敵の行動を妨害し,みかたの行動を有利にするために人工的に展張する煙。現在多用されている発煙器資材としては,発煙油を高温で煙霧化し長時間連続して煙を発生させる発煙機,六塩化エタン,黄リン,四塩化チタンなどを空中に散布して比較的小規模な煙幕を構成する発煙弾や発煙筒がある。煙幕は使用目的と構成要領から次の三つに分類される。…
【弾薬】より
…これら構成部品の組みつけ,発射薬量の加減,装塡要領などによって,固定弾,半固定弾,分離装塡弾などに分けられる。実戦用には,榴弾,対戦車榴弾,粘着榴弾,徹甲弾,発煙弾,照明弾などがあり,訓練用には,空包,演習弾,擬製弾などがある。
[爆薬の発展]
ヨーロッパでは14世紀前半ころには黒色火薬が製造されるようになり,15世紀に入ってから,金属溶解法などの進歩に伴って青銅製の一体砲身が生まれ,錬鉄を鍛造した弾丸,次いで鋳鉄製の弾丸が生まれて石の弾丸にとってかわった。…
※「発煙弾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」