…また四次元世界は,三次元空間の集合であるから,四次元的視点に立てば,われわれの世界に似た空間が無数に存在していることになる。これを〈パラレルワールドparallel world〉と呼び,ブラウンF.Brownの《発狂した宇宙》(1949)はそうした平行世界の望む部分へ旅行できる夢物語である。一方,現代SFではディックの《流れよ我が涙,と警官は言った》(1974)のように,不条理の世界に追い込まれた人間を扱う上で平行世界の理論を使ったものが流行している。…
※「発狂した宇宙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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