発運司(読み)はつうんし

世界大百科事典(旧版)内の発運司の言及

【均輸法】より

…宋のそれは1069年(熙寧2)王安石の新法の一つとして実施された。揚州の発運司という役所が中心となり,江南から国都開封に送る商品を調節し,全国の商品流通の合理化をめざしたが,必ずしも成功しなかった。【梅原 郁】。…

【漕運】より

…宋も同様で汴河(べんが)によって南方の物資を輸送したのはもちろん,広済河(五丈河)と恵民河(蔡河)とによって北方の物資をも都の開封に集中した。そのため各路に転運司を,また要地に発運司をおいて財政・漕運を担当させたので制度は完備し,毎年中央へ運ばれる米穀は600万~800万石(宋の1石は約40kg)に上った。この重大な責任をもつところから,転運使(転運司の長)は事実上,各路の行政・経済の長官となった。…

※「発運司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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