世界大百科事典(旧版)内の発達の最近接領域の言及
【ビゴツキー】より
…当時の心理学を支配していた生物学的・自然主義的理論に対立する〈精神の歴史的・文化的発達〉理論を唱え,弁証法的唯物論を個々の具体的な心理現象の研究にはじめて適用した。また子どもの発達度と計画的な指導によって到達させる水準との幅を〈発達の最近接領域〉と呼び,その領域に働きかけることこそ教育の任務であるとした。そして言語の機能についてもたんなるコミュニケーションの手段としてではなく,思考の道具へと発展していく,より内面的な過程として把握すべきであると主張した(ピアジェへの批判)。…
※「発達の最近接領域」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」