世界大百科事典(旧版)内の白バラ抵抗運動の言及
【ドイツ】より
…しかしその生活水準は,革命再現へのヒトラーの恐れもあって,被征服諸民族の犠牲の上にかなりの程度維持された。他方,東部戦線での戦況の悪化,また〈親衛隊国家〉と化した第三帝国によるユダヤ人の虐殺に直面して,ショル兄妹を中心としたミュンヘン大学生の〈白バラ抵抗運動〉や保守的支配層の一部をバックとしたヒトラー暗殺の試み(44年の〈7月20日事件〉)がくりひろげられたが,いずれも流血の弾圧に終わった。こうしてドイツは,多くの都市が空襲で廃墟と化しつつも,内部からナチズムを清算する力を生み出しえないままに,連合軍の力で〈解放〉されることとなるのである。…
※「白バラ抵抗運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」