世界大百科事典(旧版)内の白井明の言及
【匿名】より
… 一方,実名が秘匿されているからこそ鋭い批評をなしうるということもある。とくに芸術批評の領域で匿名批評はしんらつさを競いがちで,たとえば第2次大戦後日本では占領軍に追放処分を受けていた林房雄が《読売新聞》の文化面〈東西南北〉欄を担当(1947‐51)し,白井明(〈白い眼〉の当て字)の筆名で文壇をなで切りしたことが有名である。このほか,《週刊新潮》の社会時評〈東京情報〉(1960‐97)の執筆者ヤン・デンマン,ベストセラーとなった《日本人とユダヤ人》(1970)の著者イザヤ・ベンダサンについても匿名とみなす説が強い。…
※「白井明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」