世界大百科事典(旧版)内の白描絵巻の言及
【白描画】より
…《源氏物語》で光源氏が描いた須磨明石の日記絵も白描画であった。 こうした長い伝統の上に,院政時代から鎌倉時代にかけ優れた白描絵巻が数多く作られた。アクセントのある自在な墨線によって生き生きとした表情と運動感に満ちた動物をユーモラスに描く《鳥獣戯画》,藤原隆信・信実父子によって大成された似絵(にせえ)の興隆を如実に示す《随身庭騎絵巻》《天皇摂関列影図巻》や,後鳥羽院本《三十六歌仙絵》などの歌仙絵や歌合絵があげられる。…
※「白描絵巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」