白熱舎(読み)はくねつしゃ

世界大百科事典(旧版)内の白熱舎の言及

【機械工業】より

…これに対しアメリカでエジソンが炭素フィラメント電球を完成したのが1879年で,世界最初の電灯会社であるエジソン・イルミネーティング社が電灯供給を開始した82年は,東京電灯会社の開業に先立つことわずか4年にすぎないのである。83年,日本最初の強電機工場である三吉工場を創設した三吉正一が,白熱舎を創設,職工7~8人で電球国産に乗り出した90年は,今日ヨーロッパ第1の電機企業であるフィリップス社が従業員25人で電球工場を創設した91年に,むしろ1年先立ってさえいた。 欧米では,電信事業と電灯供給事業は数十年の時差をもって開花したのに対し,日本ではほぼ同時に持ち込まれた。…

【電気機械工業】より

…この水力発電所は国産機による最初の水力発電所である。また三吉の設立した白熱舎が90年電球の国産化に成功した。その後重電機器,無線通信機器,家庭電気機器へという順序で発展を遂げてきたが,第2次大戦前の電気機械工業は国産技術が確立されていなかったため,海外メーカーの技術に負うところが多かった。…

【東芝[株]】より

…39年,同じく三井財閥と関係があった東京電気(株)を合併,ここに東京芝浦電気(株)(略称,東芝)が誕生した。東京電気は1890年設立の日本最初の電球メーカーである合資会社白熱舎に始まり,96年東京白熱電灯球製造(株)に改組・改称,98年三井鉱山の所管となり,99年東京電気(株)となったものである。この合併によって,東芝の製品は重電機器から家庭用電気機器,照明機器,無線通信機に至る主要電気機器を網羅するようになり,総合電機メーカーとしての地歩が固まった。…

※「白熱舎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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