世界大百科事典(旧版)内の白蛮の言及
【イ族(彝族)】より
…古くは漢代に現れた西南夷にその歴史的系譜をたどりうるが,3世紀以降その末裔は四川雲南地方に南下し,各地に分岐した。北方から徐々に南下したこれらイ語系種族集団(烏蛮(うばん))は,それまでその地に先住し勢力を有していた白蛮(広義のタイ系諸族)と対立抗争を繰り返した。なかでも白蛮系の高い文化の影響を受けた烏蛮系の蒙舎詔蒙氏が台頭して先住の白蛮系大族爨(さん)氏をおさえた。…
【雲南[省]】より
…唐代には漢民族の勢力はこの地域から後退した。かわって洱海付近で力を得たペー(白)族の先住民白蛮とチベット系の吐蕃が台頭したが,白蛮の一部族南詔が唐に支持され族長皮羅閣を〈雲南王〉として南詔国を成立させた。ここから〈雲南〉は南詔の別称として使われることになる。…
【大理】より
…中国,今の雲南省大理付近にタイ族白蛮に属する段氏が建てた国。937‐1254年。…
※「白蛮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」