世界大百科事典(旧版)内の百人一首かるたの言及
【百人一首】より
…歌がるたは,16世紀にポルトガル人がもたらしたというカルタの流行を見て,京都の公卿が貝覆(かいおおい)の貝を紙に替えて,南蛮カルタあるいはその日本産ともいうべき天正かるたと同じ形状のものを経師屋につくらせたことに始まるという。現存最古の百人一首かるたは,元和年間(1615‐24)の道勝法親王筆によるものといわれている。初め手描きであった百人一首かるたも,元禄(1688‐1704)ころには木版彩色の庶民向きのものがつくられるようになり,読み手が声を出して上の句を読み,他が取り手となって下の句の札を取るといった,現在に近い遊び方となったようである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」