世界大百科事典(旧版)内の百日議会の言及
【ニューディール】より
…まず33年3月海外との金の取引を統制下においたのについで翌月金本位制を停止し,またロンドンで開催された世界経済会議に対しては暫定的な通貨安定協定を拒否して流産させ,世界経済の〈ブロック化〉の傾向を促す役割を演じた。他方,この間に内政面では,銀行休日宣言によって銀行危機からの脱却を図るとともに,いわゆる〈百日議会〉と呼ばれた特別会期で行政府主導の下に精力的に立法活動がなされ,失業者救済策,農民に対する融資活動と生産統制による農産物の価格支持,地域総合開発を指向したTVAの設立,金融・証券制度の欠陥の是正,復興金融公社の融資による銀行の立直し,そして初期ニューディールの支柱ともいうべき総合的産業政策である全国産業復興法(NIRA(ニラ))の制定等の措置が講じられた。さらに国内政策が一段落するや,〈善隣政策〉を通して中南米への経済進出が積極的に図られた。…
※「百日議会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」