世界大百科事典(旧版)内の皇帝法の言及
【条例理論】より
…この都市条例の適用をめぐる諸問題を研究したのが条例理論であり,その主たる課題は二つに大別できる。一つは,ヨーロッパに普遍的な立法権をもっていたローマ皇帝の権力と,立法権を含む自治権を認められていた都市の権力との対抗関係の中で,皇帝法と都市法そのいずれを優先適用すべきかを論ずる,いわばタテの関係である。皇帝権力に対抗する都市権力の側から都市法が優先すべきことを,言い換えれば皇帝の立法権は限定せらるべきことを論証することに重きが置かれたため,この点だけを見ると条例理論はすなわち条例優先理論ともいえる。…
※「皇帝法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」