世界大百科事典(旧版)内の盟誓遺跡の言及
【祭祀遺跡】より
…しかし本格化するのは農耕が始まってからであって,北ヨーロッパでは人身犠牲(デンマークの青銅器~鉄器時代),ウマの全身の皮を斜めに寝かせた棒にかぶせる例(デンマーク民族移動時代)などが知られ,日本では古墳時代から平安時代にかけての穴,井戸,溝で,犠牲ウマの遺体の一部とみられるものの発見例が増しており,文献にみる漢神をまつる雨乞いとの関係が考えられている。なお中国の古代文献には,犠牲の血を用いて誓いをたて,載書(盟約書)を埋めたことがみえるが,その遺構(山西省侯馬の東周代の盟誓遺跡)も見つかっている。 神聖な泉や沼沢,神が宿り降臨する岩(たとえば磐座(いわくら)(磐座・磐境)),山(たとえば神奈備(かんなび)山),島などの信仰祭祀にかかわる遺跡・遺構も世界各地で知られている。…
※「盟誓遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」