世界大百科事典(旧版)内の直江重兵衛の言及
【隅田川花御所染】より
…松助の演じた清玄を半四郎が演じ,松助の当り役《鏡山》の岩藤を団十郎が受け継ぐ構想で書かれ,そのため松助一流の早替りや蛇の仕掛物が随所に用いられる。これは松助の提携者で南北の息子でもある直江重兵衛(当時坂東鶴十郎,のちの2世勝俵蔵)が本作の筋書を担当したためである。南北・直江親子は,本作の構成,趣向,せりふなどをそのまま流用して,3年後に今度は半四郎に女方の桜姫を演じさせるべく《桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしよう)》を書いた。…
※「直江重兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」