相互拡散(読み)そうごかくさん

最新 地学事典 「相互拡散」の解説

そうごかくさん
相互拡散

interdiffusion

2種の元素が異なった割合で混合している物質同士を接触させたときに,熱平衡に向かってそれぞれの元素が接触面(界面)を通じて相手の物質中に拡散していくタイプの拡散。この場合,拡散していく元素を規定する因子は,最初の界面からの距離と拡散時間によって変化する。拡散の過程は一つの拡散係数Dで記述できる。Dはそれぞれの元素の自己拡散係数D1D2を用いて,近似的にDN1D2N2D1と表すことができる。ここにN1, N2は拡散している場でのそれぞれの元素のモル分率。鉱物中の元素の拡散の多くは相互拡散である。

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参照項目:自己拡散

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 藤野

世界大百科事典(旧版)内の相互拡散の言及

【拡散】より

…酸素ボンベの栓を開くと,たとえボンベの圧力が外の空気の圧力と同じであっても,やがて中の酸素が外の空気と混ざり合って,ボンベの中も外も窒素対酸素の濃度比がいたるところ一様になってしまう。これも拡散であるが,このように異なる物質(この場合は酸素と窒素)どうしが互いになるべく同じ濃度比になるように混ざり合っていく現象を相互拡散という。一方,圧力の異なる二つの酸素ボンベ(一方は真空でもよい)を結びつけると,両者の密度が同じになるように,圧力の高いほうから低いほうへ酸素ガスが流れ込んでくる。…

※「相互拡散」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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