相模五郎(読み)さがみごろう

世界大百科事典(旧版)内の相模五郎の言及

【桑名屋徳蔵入船物語】より

…海上で大入道と問答して退散させたという船乗り桑名屋徳蔵の話と金毘羅信仰を採り入れて,讃岐高丸家のお家騒動に仕組んだ狂言。筋立はたいそう複雑になっているが,それは善・悪双方がともに裏の裏を行くという策略をめぐらすためで,たとえば徳蔵と相模五郎は敵味方に分かれた双生児だが,4幕目では五郎が偽の徳蔵に,5幕目では徳蔵が偽の五郎になって現れたりする。観客もどれが本物でどれが偽者か,どっちが善側でどっちが悪側か見分けがつかなくなったりするが,こうした面白さは意想外の反転によって芝居を展開させる作劇法とも結びついている。…

※「相模五郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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